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【海外エンタメ小説】おすすめ海外エンタメ小説ランキングベスト7【オールタイムベスト】

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第5位 「O・ヘンリ短編集」O・ヘンリ

【アメリカを代表する短編の名手が贈る珠玉の作品集】

O・ヘンリ (著), 大久保 康雄 (翻訳)

・あらすじ

「賢者の贈り物」

粗末なアパートに住む若い夫婦、ジムとデラ。

世間はクリスマスを目前に控えてはいたが、二人にはプレゼントを買うお金がない。

二人が持っている価値あるものはただ二つ。

ジムの立派な金時計と、デラの美しい髪。

そんな二人がお互いのクリスマスプレゼントに選んだものとは......。

「最後の一葉」

ワシントン・スクエアの一角には売れない芸術家たちの集まる町がある。

ジョンジーとスウも漏れなくその仲間であり、毎日せっせと絵を描いていた。

そんなある日、ジョンジーは重度の肺炎を患ってしまう。

医者曰はく、彼女にはなによりも生き続けようという気力が足りないという。

しかし、ジョンジーは窓の外に見える家の壁面に這う蔦の葉を数え、その最後の一枚が落葉したとき自分も死ぬとまで言ってしまう状態。

一方、彼女たちの階下に住むベアマン老人は、いつか傑作を書くと言いつつも酒におぼれる生活を送っていた。

そんな芸術家の町に、嵐の夜がやってきて......。

・短評

あらすじに挙げた二編が特に有名な、19世に活躍したアメリカの短編作家、O・ヘンリの作品集です。

新潮文庫から全三巻が刊行されており、「賢者の贈り物」は第二巻、「最後の一葉」は第三巻に収録されております。

それ以外の作品も、ときに可笑しくときに切なく、そしてしばしば含蓄のある名品ばかりとなっておりますので、是非、全三巻の購入をお勧めします。

全体としては、アメリカの大都会を舞台に、苦しく貧しい状況にありながらも懸命に生きる庶民たちの生活に訪れた温かなエピソードを描いていることが多く、いわゆる人情ものに名作が多い印象です。

アメリカン・ジョーク的なウィットに富みながら、古き良きアメリカの気風を感じさせる作品群に過ぎ去った時代に対する望郷心と見たこともない異国に対する好奇心を刺激されること間違いなしの短編集となっております。

O・ヘンリ (著), 大久保 康雄 (翻訳)

・感想記事はこちら

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アメリカのSF作家、ダニエル・キイスの作品で、1959年に中編として、そして1966年には長編に書き直されて発表されています。ネビュラ賞とヒューゴー賞という権威ある賞を受賞しており、日本でも2015年に新版が出るなど、定評ある古典として読まれ続けています。感想としては、「手堅い名作」という印象。斬新な設定で唯一無二の地位を確立しており、特殊な題材ながら人を選ばない筆致には素晴らしいものがあります。一方で、これほど突飛な設定ながらあと一押しとなるようなどんでん返しなどがないところはやや肩透かしでありました。あらすじチャーリィ・ゴードンは知的障がい者で、ビークマン大学知的障がい者成人センターに通いながらパン屋で下働きをしている。読み書きも碌にできない彼だったが、ある日、ビークマン大学の二―マー教授とストラウス博士からある実験への協力を求められる。それは、チャーリィの知能を劇的に高める手術のドナーになって欲しいというものだった。賢くなりたい、賢くなればもっとみんなの期待に応え、仲良くなれるはずだと考えていたチャーリィ。もちろん、彼はこの依頼を快諾する。手術を受けた彼はゆっくりとしか進まない知...

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