明日も物語に魅せられて

読んだ小説や新書、教養書の書評ブログです。
アニメや映画の感想もたまに書きます。
やや辛口ですが、本当に良いものだけを
高評価にできればと思っています。




カテゴリ: 作家名「か」行

万城目学さんなどを輩出したボイルドエッグズ新人賞を受賞してデビューした小嶋陽太郎さんの作品。デビュー当時は大学生だったそうで、文体もまだまだ若いです。

しかし、作品の内容は若いというより未熟。不思議な世界観で巻き起こるちょっと文学的ななにかを目指したのかもしれませんが、全体として拙い印象を受けました。

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言わずと知れたノーベル賞作家、川端康成の少女小説です。「女学生の友」に載せられていただけあり、児童小説の趣が濃くなっております。

本当に良い児童小説は大人にも深い感銘を与えるものですが、残念ながら、本書からそのような薫風を感じることはできませんでした。

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「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」非常に有名な一文から始まる、川端康成の長編代表作です。

繊細で心震える省略美、たおやかな視点と形容。それらの評価が高いのは分かりますが、どちらかというとストーリーに感動するタイプなのでそこまで読後の感動は強くありませんでした。

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「審判」「城」などでも有名なフランツ・カフカの作品です。

降りかかる不条理に対して主人公が何を思い、どう行動するか。そして、それを取り巻く家族の反応とその悲しい結末。そのような描写は鋭くかつユーモアに富んでおり、文学界に新風をもたらしたのは理解できるのですが、物語の展開が「当然の結末」だらけで意外性がなく、その点の面白さが欠ける小説でした。

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芥川賞作家、川上弘美さんのベストセラー小説です。谷崎潤一郎賞を受賞した「純文学」なのですが、異例なほど売れた作品。小泉今日子さん主演で映画化もされています。

大人の恋のなかにある淡くて切ない心境に感動できる一方、登場人物の現実感や物語の起伏と言う点ではイマイチな作品でした。

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ノーベル賞作家、アルベール・カミュの代表作です。面白いと思う人とつまらないと思う人が分かれる作品ですが、私は好みです。

「当り前の感情を持つ」という、広く信仰されているに過ぎない「常識」が、まるで「道徳・正義」のように扱われる我々の社会。そこに疑問を投げかけ続ける名作であると思います。

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前置きはいらないほどの有名作品、「伊豆の踊子」です。吉永小百合さんや山口百恵さんの映画でも知られていると思います。

確かに、描写の美しさ、特にいきいきとした踊子の様子には感動がありますが、物語として含蓄や面白さがあると言われると微妙なように感じられました。

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一人称で書かれた小説の決定版とも言えるでしょう。

戦後すぐのイギリス。旅すがら、ある英国人執事が自らの人生を回顧していきます。彼の「意識」の中のイギリス、「理想」の中の記憶に読者は引き込まれ、やがて作者の技巧に気づいたときには大きな驚嘆を得ることができます。

ブッカー賞の名に恥じない作品です。

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詩情豊かな作風で日本文学史に名を残す梶井基次郎の短編集です。

梶井の代表作であり、表題作ともなっている「檸檬」。人気のライトミステリシリーズのパロディ元にもなるなど引用されることが多い「桜の樹の下には」。教科書にも採用され、目にしたことのある人も多いであろう「Kの昇天」。

独特な感覚による日常の観察と、清新さと陰翳を併せ持つ文体に酔わされます。

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「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」そんなキャッチコピーのもと、一時期は書店でかなりプッシュされていた作品。

企画倒れに終わることなく、ミリオンセラーにまで至り、映画も大人気とのことですが、物語の構造的にちょっとこれを楽しむのは無理があるだろうという点が多くありました。

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