新進気鋭の若手小説家、朝井リョウさんのデビュー作です。

今時の若者の心理を生々しくかつ繊細に描いた作品として話題になり、 また、その印象的なタイトルは多くのパロディを生み出しました。実写映画もされ、日本アカデミー賞の最優秀作品賞に選ばれるなど好評を博しています。

前評判通り、スクールカーストの描き方と「桐島が出てこない」という構造の巧さには心打たれましたが、ややストーリー性に欠け、同時代性を意識するあまり普遍性を犠牲にし過ぎた側面があると思われました。

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