明日も物語に魅せられて

読んだ小説や新書、教養書の書評ブログです。
アニメや映画の感想もたまに書きます。
やや辛口ですが、本当に良いものだけを
高評価にできればと思っています。




カテゴリ:漫画(評価) > ☆☆☆

「ベルベット・キス」が代表作の女性漫画家、ハルミチヒロさんの短編集。多作な作家さんではありませんが、独自の路線で人気を確立しています。

あまり期待せずに読んだのですが、思いのほか良い作品で面白かったです。女性主人公の話が多く、女性の心理を細かく描きながらも、設定や展開において男性読者に対する訴求力も強いという物語が多いように思われました。絵柄も少年漫画・少女漫画・青年漫画のどれとも区分しがたい筆致で、「性」を強く描きながらも中性的という不思議な作風は魅力的ですね。

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挫折と葛藤を抱えた高校生たちの再生を描く青春生徒会物語の第5巻。「元野球少年が過ごす、野球のない夏」がこの第5巻の帯キャッチコピーでして、甲子園の応援から夏祭りまで、全編夏休みの生活が描かれています。第4巻の感想はこちら。

ぎりぎり星3つをつけましたが、「このままベタなラブコメに成り下がらないで欲しい」というのが本音のところ。やや登場人物が物語の道具になっている(いわゆる「キャラクター」になってしまっている)ところがあり、この作品らしさが徐々に失われてきているのではないかと危惧しています。

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ビッグコミックスピリッツで月刊連載されている漫画、「1518!(イチゴーイチハチ)」。私がいま一番新刊発売を楽しみにしている漫画で、特に3巻は近年刊行された漫画単行本の中でも黄金の1冊といえる出来だったと思います。3巻の感想はこちら。

そしてこの4巻、相変わらず高クオリティを保っているのですが、やや心配な要素が出てきた巻でもありました。「諦めた夢に折り合いをつける」という当初の軸が概ね解決してからの展開、連載開始当初の問題設定をひとまず消化したここからが見せ場だと思うのですが......。

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コミックエッセイやルポ漫画を手がける漫画家、田房永子さんの作品。強烈(不快感を与えるという意味で)な母との心の距離に悩み続ける田房さんの半生が描かれており、自伝的作品ともいえるでしょう。

個人的にはかなり共感できる内容で、普通の家庭に育ってきた方々には「信じられない」というシーンもあるのでしょうが、こういった家庭が平然と存在しているということをどうか心に留めて頂きたいと思う次第です。

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漫画家であるカザマアヤミさんが自身の結婚までの道のりを描いたコミックエッセイです。現在は月刊アクションで「小林さんちのメイドラゴン エルマのOL日記」を連載されています。

恋愛慣れしていない人の面白おかしい話としても楽しめますし、それでいて現代が生み出した「恋愛」という概念の可笑しさも示唆する作品。軽い気持ちで一気読みしつつ、これがfunnyの意味で面白いことは良いことなのだろうかと考えさせられます。

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「ちびまるこちゃん」で有名なさくらももこさんが書いたエッセイのコミック版です。小学校高学年~短大での漫画家デビューまでの著者の半生が描かれています。

怠惰でときに信じられないくらいクズな性格の著者に共感しつつ、夢を追いかけるときの人間の強さや、友情の尊さを感じられる作品でした。

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第19回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した本作。「きょうの猫村さん」で有名なほしよりこさん作の長編漫画です。

ストーリーといい絵柄といいかなり珍しいタイプの漫画でしたが、漫画という表現方法の新境地を開拓する作品だったと思います。

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強豪野球部唯一の女子部員を主人公に、野球部の「日常」に焦点を当てた異色の野球漫画です。

「野球部」という特殊な文化圏で起こる、ちょっと笑えるエピソードや、女子部員がいるからこその珍事を描いた話。青春の少し後ろ暗い出来事など、現実の高校生が強く意識された作品になっています。

派手ではないのですが、思わず「次のエピソードも」と手が動いてしまう漫画です。

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言わずと知れた、80年代を代表する漫画の一つです。

リアル路線の人物描画や、近未来的なガジェットのデザイン、そして漫画における超能力の描写など、以降の漫画・アニメ作品に多大な影響を与えたと言われています。

また、国際的評価が高いことでも知られ、国外の漫画賞を受賞し、映画も8ヶ国で公開されるなどしています。

ストーリーがやや難解で風呂敷を畳みきれていないところもありましたが、上述の特徴においてはまさに漫画界の金字塔の一つと言えると思いました。

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