明日も物語に魅せられて

読んだ小説や新書、教養書の書評ブログです。
アニメや映画の感想もたまに書きます。
やや辛口ですが、本当に良いものだけを
高評価にできればと思っています。




カテゴリ: 漫画(評価)

2014年から2018年の4月まで「週刊少年サンデー」で連載していた、駄菓子をテーマにしたショートギャグ漫画。「駄菓子」という一風変わった切り口と、少年誌らしいギャグ運びが魅力です。5月に最終巻となる11巻が発売され単行本も無事完結となりました。

作中では製造元企業の協力を得たうえで様々な駄菓子が登場するのですが、出版不況で特に雑誌が売れない昨今、こうした半ば「宣伝タイアップ専門漫画」になりうる作品が各週刊誌や漫画アプリにあってよいのではないかと思いながら読んでいました。

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紫綬褒章を受章した少女漫画界の生ける伝説、萩尾望都。その代表作の一つとされているのがこの「ポーの一族」です。バンパネラ(バンパイア)として永遠の命を生き続ける少年エドガーを中心に、その周囲で起こる出来事をいかにも古風な少女漫画らしいファンシーさで描いた作品。1976年の小学館漫画賞少年少女部門を受賞しております。

「トーマの心臓」のレビューでは評判に恥じない文学性から星3つをつけましたが、「ポーの一族」は難解な作風の悪い面が強く出てしまっているように感じられ、悪い意味で「文学」してしまっている印象を受けました。

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挫折と葛藤を抱えた高校生たちの再生を描く青春生徒会物語の第5巻。「元野球少年が過ごす、野球のない夏」がこの第5巻の帯キャッチコピーでして、甲子園の応援から夏祭りまで、全編夏休みの生活が描かれています。第4巻の感想はこちら。

ぎりぎり星3つをつけましたが、「このままベタなラブコメに成り下がらないで欲しい」というのが本音のところ。やや登場人物が物語の道具になっている(いわゆる「キャラクター」になってしまっている)ところがあり、この作品らしさが徐々に失われてきているのではないかと危惧しています。

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ビッグコミックスピリッツで月刊連載されている漫画、「1518!(イチゴーイチハチ)」。私がいま一番新刊発売を楽しみにしている漫画で、特に3巻は近年刊行された漫画単行本の中でも黄金の1冊といえる出来だったと思います。3巻の感想はこちら。

そしてこの4巻、相変わらず高クオリティを保っているのですが、やや心配な要素が出てきた巻でもありました。「諦めた夢に折り合いをつける」という当初の軸が概ね解決してからの展開、連載開始当初の問題設定をひとまず消化したここからが見せ場だと思うのですが......。

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挫折を経験した生徒たちが生徒会活動を一生懸命に楽しむ学園青春物語、「1518!(イチゴーイチハチ)」。私がいま最も注目している作品の一つであり、特にこの3巻は珠玉の出来栄えです。第1巻の感想はこちら第2巻はこちら

生徒会の2年生役員であり、難関国公立を目指す「選抜」コースに所属する三春英子(みはる えいこ)と東慧汰(あずま けいた)にもスポットが当たるほか、烏谷の野球との訣別にも一区切りがつき、ミニクライマックスといった様相。正直、「ミニクライマックス」でこれほどまでに感動できる漫画はなかなか目にできないでしょう。

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高校生たちのささやかな青春をきめ細かいタッチで描く名作(予定)漫画、「1518!」の第2巻です。第1巻の感想はこちら

登場人物紹介兼プロローグだった第1巻に対し、第2巻では怪我により野球を諦めた少年、烏谷公志郎の心の再生にスポットが当たっています。折り合いをつけるということ、目の前のことを楽しむということ、自分との戦いを意識すること。決して説教臭くなく、むしろ一貫したエンターテイメント性に支えられた作品ながら、通底するメッセージが深く切なく染みわたります。

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タイトルは「イチゴーイチハチ」と読みます。前作「GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガーガール)」によりニッチな漫画界隈で有名になった相田裕さん。イタリアの対テロ秘密結社が舞台だった前作とうって変わって、現在連載中の本作は日本の高校を舞台にした青春ものです。実は、「バーサスアンダースロー」という相田さんが過去に発表した同人誌作品がベースになっています。

突飛で唐突な物語ばかりが溢れた現代漫画界の中で、繊細かつ丁寧に高校生活を描く稀有な作品となっており、私が新刊を追っている数少ない漫画の一つです。通底するテーマの深さは文学的で普遍的と言えるにも関わらず、エンターテイメントとしても一級品。是非、メジャーになって欲しい作品です。

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「日出処の天子」等の作品がある山岸凉子さんの自選作品集。表題作にもなっている「天人唐草」も彼女の代表作に数えられることが多いようです。

少女漫画界の古豪的な地位にある著者の作品でしたが、私には合いませんでした。読解力が足りないからか、起伏のない凡庸なストーリーラインに投げっぱなしのオチであるように感じてしまいます。

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コミックエッセイやルポ漫画を手がける漫画家、田房永子さんの作品。強烈(不快感を与えるという意味で)な母との心の距離に悩み続ける田房さんの半生が描かれており、自伝的作品ともいえるでしょう。

個人的にはかなり共感できる内容で、普通の家庭に育ってきた方々には「信じられない」というシーンもあるのでしょうが、こういった家庭が平然と存在しているということをどうか心に留めて頂きたいと思う次第です。

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