明日も物語に魅せられて

読んだ小説や新書、教養書の書評ブログです。
アニメや映画の感想もたまに書きます。
やや辛口ですが、本当に良いものだけを
高評価にできればと思っています。




カテゴリ:小説(評価) >

「海と毒薬」や「沈黙」で有名な、戦後日本文学を代表する作家の一人、遠藤周作の作品。解説でも「軽小説である」と言及されている通り、遠藤周作の名声を押し上げた文学作品たちとは一線を画す、すらすらと呼んでいける青春小説です。

このように紹介するのも、多分に時代性のある大衆文学過ぎまして現代の小説として通用するとは言い難く、小説の構成上も難ありと思った次第。やはり遠藤周作は重厚な文学作品にこそ本領を発揮するのでしょう。

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2004年に公開された知る人ぞ知るフリーゲーム、「ゆめにっき」のノベライズ版です。原作はRPGツクールで作成されたうえでネット上で無料公開されており、いまでも遊ぶことができます。また、本小説をはじめメディアミックスも盛んであり、漫画版やイメージ音楽、各種グッズも販売されているほか、最近では原作リメイクのゲームも発売されたようです。

私も原作ファンであり、個人開発のフリーゲームながら根強い人気があるのは嬉しいのですが、この小説版に限っては残念だというのが正直な感想です。あの「ゆめにっき」が誇る、他の娯楽作品にない特徴をあまりにも簡単に捨て去ってしまっています。

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有名なジュブナイル小説シリーズの第一作です。1988年には宮沢りえさんの女優デビュー作ともなった映画が公開されています。近年でも児童向けのレーベルである角川つばさ文庫でシリーズ最新作が続々と刊行されているようです。

内容としては、古いし拙いという印象。シリーズ各巻のタイトルを見ても、その時その時の流行を取り入れ、廃れることを厭わない、古典であることや普遍的であることを目指さないような著作スタイルを持つ作家さんであるようで、私には合いませんでした。

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万城目学さんなどを輩出したボイルドエッグズ新人賞を受賞してデビューした小嶋陽太郎さんの作品。デビュー当時は大学生だったそうで、文体もまだまだ若いです。

しかし、作品の内容は若いというより未熟。不思議な世界観で巻き起こるちょっと文学的ななにかを目指したのかもしれませんが、全体として拙い印象を受けました。

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言わずと知れたノーベル賞作家、川端康成の少女小説です。「女学生の友」に載せられていただけあり、児童小説の趣が濃くなっております。

本当に良い児童小説は大人にも深い感銘を与えるものですが、残念ながら、本書からそのような薫風を感じることはできませんでした。

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「一つの大陸の物語」シリーズの第2幕、「リリアとトレイズ」の最終話にあたります。Ⅲ&Ⅳの感想はこちら。

旅行先で出会う二人、テロリストに囲まれる列車。ワンパターンです。

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「一つの大陸の物語」シリーズの第2幕、「リリアとトレイズ」の2話目にあたります。ⅠとⅡで1話、ⅢとⅣで2話、ⅤとⅥで3話という変わった構成。Ⅰ&Ⅱの感想はこちらです。

今回も王家を狙ったテロを解決する話。
雄大な冒険譚が魅力だった「アリソン」と比べると、
シリーズもののドラマのような、お決まりパターンな展開でした。

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隣の家に引っ越してきた少女が受ける悲惨な虐待を描いたホラーものです。

そこそこ有名なようなので、単なるホラー以上の何かがあるのかと思い
手に取りましたが、わたしの好みには全く合わない作品でした。

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「一つの大陸の物語」シリーズの第2幕にあたり、第1幕である「アリソン」の続編になります。「アリソン」のレビューはこちら

活躍するのは「アリソン」で主人公だったアリソンとウィルの子供世代。

「アリソン」が「世界を救うアドベンチャー」だったのに対して、「リリアとトレイズ」は突発的に起こるテロに対するのがメイン。しかも、「孤児院出身の二人が知恵と勇気で」という部分がなくなってしまい、「豊かな階層出身の二人が両親から授けられた特殊技能で」となってしまったのが痛いところ。

ワクワクドキドキを呼ぶような作品にはなっていませんでした。

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吹奏楽部に所属する高校生を描いた人気シリーズの番外編短編集。元は宝島社のウェブサイトに掲載されていたもので、それを纏めて出版という運びだそうです。

無料で公開されていた作品とはいえ、これはちょっと、と思うようなクオリティでした。

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