明日も物語に魅せられて

読んだ小説や新書、教養書の書評ブログです。
アニメや映画の感想もたまに書きます。
やや辛口ですが、本当に良いものだけを
高評価にできればと思っています。




2016年11月

カナダの哲学者、ジョセフ・ヒースによる経済学の本。

刺激的なタイトルですが、内容の本質を表しているのは帯のコメント。「ヤバくない経済学」。経済学の主流王道基本の考えをもとに、右派そして左派にはびこる誤謬を指摘するという著作です。

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第1回本屋大賞を受賞したミリオンセラーです。

数々の文学賞を受賞されている小川洋子さんの作品の中でも、間違いなく最も知名度が高い作品でしょう。温かさ、柔らかさの中に、人間の哀しみをほんの一滴だけ混ぜたような、決して明るい設定ではないながらも読者を素直にさせてくれるような、そんな佳作に仕上がっています。

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直木賞をはじめ華々しい受賞歴を誇る人気作家、江國香織さんの短編集です。

少し陰惨で生々しい少女時代の記憶・感覚。それが本書に通底するテーマであり、江國さんの瑞々しい筆致からはまるでその日々の手触りや匂いまでもが伝わってくるようです。

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第81回アカデミー賞(2009年)で最多8部門を受賞した映画「スラムドッグ$ミリオネア」の原作です。

著者のスワラップ氏はインドの現役外交官であり、リアルなインドの描写がスリリングな物語を引き立てています。

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歴史小説を中心に名作が多い井上靖の自伝的小説です。

外国語に翻訳された小説も多く、ノーベル文学賞候補だったいう話もあるくらい実力のある作家。本作でもその力量は遺憾なく発揮され、情動と苦悩の青春が抒情的な美しさで綴られています。

ややご都合主義的な場面や詩情を優先したあまりの非現実的な描写も見られますが、全体としてはかなりの良作です。

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強豪野球部唯一の女子部員を主人公に、野球部の「日常」に焦点を当てた異色の野球漫画です。

「野球部」という特殊な文化圏で起こる、ちょっと笑えるエピソードや、女子部員がいるからこその珍事を描いた話。青春の少し後ろ暗い出来事など、現実の高校生が強く意識された作品になっています。

派手ではないのですが、思わず「次のエピソードも」と手が動いてしまう漫画です。

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正岡子規に師事し、歌人として有名な伊藤佐千夫。彼が子規の影響を受けて書いた小説が「野菊の墓」です。

夏目漱石が高く評価したこともあり簡明で読みやすい物語なのですが、やや単調で、恋愛小説ならではの心理の動きという面では淡泊だと思われました。

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早大の公共経営大学院教授や放送大学教授を務められている稲継裕昭氏の著書です。

自治体運営を専門にしているだけあって、自治体の構造や依拠する制度を知るにはたいへんためになる本です。必要な情報がコンパクトにまとめられ、文章も読みやすく書かれています。

新事実を発見したり、新しい概念を築くために深く分析する類の本ではなく、あくまで概説書なので★5や★4はつけづらいところはあります。しかし、載っていることはそれらの本を読むために前提知識であり、この本抜きにはどんな自治体関係の本を読んでも理解が浅くなってしまうかもしれません。

この分野に興味のある方になら一読を勧められる良書です。

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「NANA」で大ブレイクした矢沢あいさんの出世作。若者の恋愛事情を描く作者得意のスタイルで、芸能人のファンなども多いのだとか。

しかし、私としてはそこまで高く評価はできませんでした。そこそこ読めるのですが、「共感」という面で大きく欠けるところのある作品だと思います。

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ミリオンセラーを達成し、人気俳優・女優主演での映画も公開間近という本作。

時流に乗った人気要素を持っているのは分かりますが、後年には忘れ去られているか、少なくとも評価が割れていてほしい作品です。

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