明日も物語に魅せられて

読んだ小説や新書、教養書の書評ブログです。
アニメや映画の感想もたまに書きます。
やや辛口ですが、本当に良いものだけを
高評価にできればと思っています。




2016年10月

タイトルからして衝撃的な、そして内容はもっと衝撃的な、ダーウィニズムの立場から書かれた生物学の一般書です。

我々が生物について持っている印象や誤解を吹き飛ばす一方、この本自体の内容も誤解されやすいもので、久しぶりにかなり慎重な読書を要した本でした。

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「世界の果てのこどもたち」で2016年本屋大賞3位を獲得した、いまを時めく中脇初枝さんの中編集です。

本作も坪田譲二文学賞や本屋大賞4位など華々しい受賞歴を持っており、題材の社会性や深刻さなどは理解できるのですが、どうにも小説としての魅力には欠けるように思われました。

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少女漫画界の伝説的至宝で、ついに紫綬褒章まで受賞してしまった萩尾望都さんの初期の傑作です。

愛と信仰という重いテーマを鮮やかに描き切った、まさに「文学」と呼べる漫画といえるでしょう。

トーマの心臓 (小学館文庫)
トーマの心臓 (小学館文庫) [文庫]
萩尾 望都
小学館
1995-08-01


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もっと長生きしていればノーベル文学賞を受賞していたとも言われる、日本文学界の巨人の一人、安部公房の代表作です。二十以上の言語に翻訳され、1967年度のフランス最優秀外国文学賞を受賞しただけあって掛け値ない傑作でした。

砂に囲まれた生活という特異な状況をてこに、現代社会に生きる意味を再解釈したともいえる本作。その威力に、読めば魔術的な感動を覚えること間違いなしの名作です。

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政策研究大学院大学教授、飯尾潤氏の著作で、本作でサントリー学芸賞を受賞されています。

戦後から21世紀までの日本政治の動きを統治機構の面から総覧するという意図をもって書かれているようでしたが、普段から新聞を読んでいる人には不要で、そうでない人にとっては意味不明な本になってしまっているという印象でした。

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高校生たちの夏の小さな思い出を繊細に描いた、ノスタルジックな青春群像劇です。

著者の畑野智美さんは小説すばる新人賞出身。ヒットメーカーを多数輩出している賞だけあって安定した書きぶりでしたが、やや風呂敷が小さすぎ、インパクトに欠ける作品でもありました。 

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言わずと知れた、80年代を代表する漫画の一つです。

リアル路線の人物描画や、近未来的なガジェットのデザイン、そして漫画における超能力の描写など、以降の漫画・アニメ作品に多大な影響を与えたと言われています。

また、国際的評価が高いことでも知られ、国外の漫画賞を受賞し、映画も8ヶ国で公開されるなどしています。

ストーリーがやや難解で風呂敷を畳みきれていないところもありましたが、上述の特徴においてはまさに漫画界の金字塔の一つと言えると思いました。

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仙台にある大学を舞台にした青春群像劇です。

2004年から2016年まで13回の本屋大賞のうち、大賞1回、ノミネート6回、ノミネート作品10作品を誇る伊坂氏の作品の中では賞に縁のない本作ですが、洒脱でテンポも良く、期待通りの面白さでした。

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人気作家、朝井リョウ氏の直木賞受賞作の映画化です。

就職活動をテーマに、大学生から社会人になろうとしている若者の心理を描き出した群像劇で、構成にも演出にも見どころがあると感じました。

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北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授で、ロシア外交や中露関係に詳しい岩下明裕氏の著書です。

述べられている「事実」は興味深いものも多いのですが、本書に理論として優れている部分があるかと言われればその点はイマイチだったと思います。

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